1979年 コニカFS-1|世界初モーター内蔵一眼レフ

1979年 コニカ FS-1 広告:黒いボディに「Konica」のロゴが輝くFS-1本体と、装着されたHEXANON AR 40mm F1.8レンズ。 感性の記憶

1979年、小西六写真工業(後のコニカ)が発表した「コニカFS-1」の紙面です。見出しには「これからは、このカメラ抜きでカメラを語ることはできない」と記されていました。強い自信を示す表現でした。

FS-1の最大の特徴は、フィルム自動装填機構(オートローディング)と自動巻き上げ機構(ワインダー)をボディ内に組み込んだ点です。それまで外付けが一般的だったモーター駆動を内蔵しました。一眼レフの操作工程を簡略化する設計でした。

価格は40mm F1.8レンズ付きで79,800円でした。高度な電子回路を搭載しながら、普及を視野に入れた水準に設定されていました。標準レンズには一般的な50mmではなく、「HEXANON AR 40mm F1.8」が採用されました。薄型で携帯性に優れ、スナップ用途に適した焦点距離です。機動性を重視する思想が読み取れます。

紙面では電子化の進展が強調されています。従来の機械式中心の一眼レフから、電子制御を前提とする方向へ移行していく過程に位置づけられます。後のオートフォーカス化へと続く流れの一段階です。

FS-1が示したのは、操作の自動化です。フィルム装填や巻き上げといった手作業を機構側に移し、撮影行為そのものに集中できる環境を整えました。一眼レフが専門家の道具から一般ユーザーへと広がっていく局面を示すモデルです。